プーリア地方の海洋都市とその再生 ガッリーポリとモノーポリ(概要)

第339回例会(2008年7月22日)

演題:プーリア地方の海洋都市とその再生:ガッリーポリとモノーポリ

講師:陣内 秀信 法政大学教授


 さすが大人気の陣内先生,会場の東京文化会館大会議室はまさに満員の盛況でした.陣内先生はご自分や教室の学生さん達が撮った写真,作成した図面を多数示しながら,プーリア地方の港町の現状とその再生への動きについて,熱く語ってくださいました。かつて交易やオリーブオイルの輸出で富を蓄えたプーリアの海洋都市が,19世紀の新市街の建設とともにチェントロ・ストリコが衰え荒廃してゆくという共通の歴史をたどりながらも,この10年めざましい復興と再生を遂げていることが,みごとに示された内容でした。聴衆の多くは日本の地方都市の現状と比較しながら,講演を聴かれたことと思います.講演後にはこうした観点からの質問が多く出ていました。それにしても陣内先生のお話はいつもながら熱気に溢れ,また常に前向きなので,出席のみなさんも元気をもらうことができたのではないでしょうか。懇親会にも通常の例会参加者ほどの人数が集まり,大盛況でした。(橋都)