イタリアの幸せになるインテリア(概要)

第345回例会(2009年1月28日)

演題:イタリアの幸せになるインテリア

講師:戸倉 容子

会場:上野 東京文化会館4F大会議室


 幼少時から「人を幸せにする仕事をしたい」との希望を抱きこれを具現すべく病院のナースになったが、その仕事を通して「人間は環境で生き方が変わる。豊な環境を通して人を幸せにしよう」との考えを持つに至り、インテリアコーディネー会社を起業、98年建築デザインを学ぶべくミラノに留学、世界的に著名な建築家であるパオロ・ナーバ氏に師事した。イタリアに滞在中多くの街々を訪ね、個人の住まいや街全体に見られる個性溢れる建築空間とそこに集い人生を大いに謳歌する人々に深い感銘を受けた。ここから「家は大切な人との一瞬一瞬を楽しく豊かに生きるための舞台。家を手段としその人の人生を輝かせたい」、「人間が生まれてから最後に死ぬまでTOTALで幸せを感じる環境を提供したい」などを基本的なコンセプトとして、豊なライフスタイルを実現すために「回廊の家」、「中庭を有するマンション」、「路地を持ったマンション」などなど、数多くの企画を提案し、実行している。

 「イタリアの幸せになるインテリア」の底流には以下8つの法則が見出されるが、そこには「人生を楽しみながらデザインして行こう」「自分が今日どう生きるか毎日を楽しむためにインテリアを楽しもう」「家族の絆を強めよう」「先祖から子孫へ伝統を守りながらインテリアを作ろう(”命のリレー”)」と言ったしっかりしたコンセプトが存在している。

<8つの法則>

1. 玄関はムーディに

2. キッチンはマンマの城

3. リビングは自己表現の場所

4. 夢はご一緒に...

5. 我が家だけのバスルーム

6. 外とつながるテラス

7. 帰るのが楽しくなるアプローチ

8. インテリアが街になる。

 冒頭華やかな音楽とともにイタリアの魅力溢れるシーンをふんだん取り入れたドムスデザインの素晴らしいビデオが上映され、思わず自らがイタリアに身を置いているような錯覚に捉われました。その後何れも豊かな感性とセンスを感じさせる100枚を超すインテリアや街作り写真を映しながら様々な企画・ご提案を具体的かつ生き生きとお話されましたが、これはほぼ満席の出席者を終始引き付けて放さず、2時間近くがあっと言う間でした。戸倉さん本当に有難うございました。(猪瀬)