イタリアでの発掘40年(概要)

第353回例会(2009年10月27日火)

演題:イタリアでの発掘40年

講師:青柳 正規(国立美術館理事長、国立西洋美術館長、東大名誉教授) 

会場:南青山会館2階会議室


 第353回イタリア研究会例会が行われました。講師は独立行政法人・国立美術館理事長、国立西洋美術館長、東京大学名誉教授である青柳正規先生です。演題は「イタリアでの発掘40年」。先生は1967年に東大文学部美術史学科を卒業してまもなく、ローマ大学に留学され、1974年からイタリア各地で発掘調査を行ってこられました。2002年からはソンマ・ヴェスヴィアーナのいわゆる「アウグストゥスの別荘」の発掘を行い、すばらしい大理石彫刻2体を発掘されたことは皆様よくご存じと思います。40年にわたる実地での発掘に基づく先生のお話は、実に生き生きとしておりまた深い内容を伴うもので、聴衆一同おもわず聴き入ってしまいました。講演終了後にはさまざまな角度からの質問が飛び交い、あっという間に時間が経ってしまいました。懇親会にも多くの会員が参加して、店の閉店時間まで熱くイタリアについて語り合いました。(橋都)