古楽とその展開-イタリアを中心に(概要)

第364回例会

・日時:2010年9月21日(火)19:00-21:00

・講師:辻 康介 古楽研究家・歌手

・演題:古楽とその展開-イタリアを中心に

・場所:東京文化会館4階大会議室

 

 イタリア研究会第364回例会が開かれました。講師は古楽研究家で歌手でもある辻康介さん。今年の夏のパーティーにも参加して、楽しい歌を聴かせてくれましたので、ご存じの方も多いのではないかと思います。演題は辻さんらしく“辻音楽史”と銘打って「古楽とその展開-イタリアを中心に」でした。副題が“CDを聴きながら時空を行き来するDJ音楽史講座”です。その副題のとおり、辻さんはグレゴリオ聖歌から始まる古楽のさまざまな演奏をCDでたどりながら、古楽と呼ばれる音楽分野の演奏家たちが、いわゆるクラシック音楽、ポップス、ジャズ、民族音楽とお互いに影響を与えつつ、今日に至った道筋を鮮やかに示してくれました。多くの方にとっては始めて聴く音楽ばかりだったと思いますが、実に新鮮で、古楽というものに新しく眼を、いや耳を開かされた方も多かったのではないかと思います。大量のCDを担いで、講演に駆けつけて下さった辻さん、どうもありがとうございました。

(橋都)