イタリアの議会と選挙(概要)

第367回例会報告

・日時:2010年12月13日(月)19:00-21:00

・講師:芦田 淳 国立国会図書館課長補佐

・演題:イタリアの議会と選挙

・場所:南青山会館2階大会議室


 講師は元イタリア研究会運営委員で、昨年フィレンツェ大学への2年間の留学から戻られた国立国会図書館・課長補佐の芦田淳さんです。演題は「イタリアの議会と選挙」で、渋い演題のため、聴衆の集まりが心配されましたが、さすがイタリア研究会、雨の中おおぜいの聴衆が集まりました。芦田さんは選挙制度よりもイタリアの議会制に重点を置き、その成立の経緯、その機能、そしてEU議会や州議会との関係について語ってくれました。日本に非常に良く似た二院制をとるイタリアの議会がその成立と機能において、日本の議会とはどのように異なっているのか、EUへの加盟と地方自治体の権限の拡大が議会にどのような影響を与えているのか、そしてイタリアの議会制度はどこに向かおうとしているのか、などきわめて興味深いテーマについて、該博な知識を元に話をして下さり、固いテーマにもかかわらず聴衆を引きつけました。講演後の質疑応答でも、非常に多くの質問が続出し、イタリア研究会会員のイタリア政治への関心の高さを改めて感じさせました。芦田さんありがとうございました。(橋都)