地中海式ダイエットと和食への影響(概要)

第416回例会

・日時:2015年2月21日(土)15:00-17:00

・場所:東京文化会館4F大会議室

・講師:佐々木巌 ウエルネスササキクリニック院長

・演題:地中海式ダイエットと和食への影響

 

イタリア研究会第416回例会が行われました。演題名は「地中海式ダイエットと和食への影響」、講師はウエルネスササキクリニック院長・佐々木巌先生でした。
佐々木先生は、糖尿病、生活習慣病の治療に地中海式ダイエットを取り入れ、大きな成果を上げています。地中海式ダイエットとは、1960年代初めの南部イタリア、クレタ島の食生活を再構成したもので、その基本は穀物中心の食事、蛋白源は肉ではなく魚介類、調理オイルはバターではなくオリーブオイル、食事に際して主に赤ワインを摂取するというスタイルです。佐々木先生は、地中海式ダイエットの最大の特徴は、何かを我慢するという食事法ではなく、好きなものを食べながら健康な食事摂取ができるという点にあることを強調されました。そしてこの地中海式ダイエットが、心筋梗塞、がん、糖尿病、メタボリック症候群、アルツハイマー病などの神経疾患、アレルギー疾患の予防効果があること、自分でスコアを付けることによって、みずからの食事の地中海度をチェックすることに意味があることを示されました。
実際に患者さんの治療、指導に地中海式ダイエットを活用されている佐々木先生のお話は、内容が高度であるにもかかわらず、とても分かりやすく、参加した皆さんにとって得るところが多かったのではないかと思います。佐々木先生ありがとうございました。(橋都)