旅するロードレース(概要)

6月例会(420回)

・日時:2015年6月23日(火)19:00-21:00

・場所:東京文化会館4F大会議室

・講師:宮澤崇史氏 (イタリアでもご活躍の自転車ロードレーサー)

・演題:「旅するロードレース」


例会の講師は、イタリアでも活躍し、2014年に引退したプロ・ロードレーサーの宮澤崇史さんでした。宮澤さんは高校卒業後すぐにイタリアに渡り、プロを目指して自転車競技の修行を開始しました。その後にイタリア、フランス、日本でプロとして活躍し、日本チャンピオン、アジアチャンピオンにもなっています。
イタリアではレースに出場しながら語学学校にも通ったものの、成果はなく、チームメートとの会話でイタリア語を習得したそうです。またイタリアでは資金不足によるチームの空中分解も体験したそうですが、フランスよりもイタリアがお好きだということです。宮澤さんはプロとしてのキャリアの最後に近くなって、サクソバンクという世界の超一流のチームと契約し、生活にも余裕ができた結果、イタリアのワイン、オリーブオイル、コーヒーに興味が湧いてきたそうです。そして現在は日本とイタリア、そして自転車を結びつけるような仕事をやりたいと考えてているということでした。
自転車競技に関しては、自転車競技はヨーロッパの文化と地域に根ざして発展してきているので、ヨーロッパからチームや選手をアジア、日本に呼んできても、それだけではヨーロッパと同じ自転車レースにはならない、本当の自転車レースを体験するためには、ヨーロッパに行く以外はない、と強調されていたのが印象的でした。
懇親会でも、いつまでもイタリアの話、自転車の話が尽きませんでした。宮澤さん、ありがとうございました。(橋都)