自動車業界のイタリア女性のStory(概要)

6月例会(432回)

・日時:2016年6月21日 (火)19:00-21:00

・場所:東京文化会館 4F大会議室

・講師:ティツィアナ・アランプレセ氏(FCAジャパン株式会社マーケティング本部長)

・演題:自動車業界のイタリア女性のStory

 

イタリア研究会第432回例会が行われました。講師はFCA(フィアット・クライスラー・オートモビルズ)ジャパン株式会社でマーケティング本部長を務めるティツィアナ・アランプレセさん。アクティブで素敵なイタリア人女性です。
ティツィアナさんは学部学生として九州大学に留学し、経済学部を卒業しましたが、この時に学問とともに剣道、茶道など日本文化を学びました。卒業後はイタリアで日本の自動車メーカーの現地法人に就職、その後フィアットグループに入社し、2005年から日本法人で活躍しています。彼女はこれまでとは異なるアプローチによるマーケティングで成功を収めていますが、そのキーワードは「LOVE」だと言います。“Love Yourself” “Share the Love” “Love What You Do”という3つをテーマに沢山のNGOとも活動を共にしています。特筆すべきは、日本で問題となる以前からLGBT(性的少数者)を理解し支援する活動を行っていることです。彼女はこうした活動は決してチャリティーではなく、ビジネスとも結びついているのだと強調しています。その言葉通り、彼女のこうしたアプローチによってFCAの日本での売り上げは2倍近くに成長しました。
最後にティツィアナさんは「All you need is to be “Different”」という言葉で講演を締めくくりましたが、自分の個性を十分に発揮しながら、周囲をハッピーにしてそれをビジネスにも活かすティツィアナさんの生き方は聴衆に大きな感動を与えました。この後開かれた懇親会には、プーリアから里帰り中のジョヴァンナ・美奈子ご夫妻を含めこれまでなかったほどの参加者が集まり、いつまでも談笑が続きました。ティツィアナさんありがとうございました。(橋都)